自然植物から抽出した天然の精油「アロマオイル」には、
植物の香り成分が凝縮されて含まれています。植物本来の自然な香りが感じられるのはもちろん、
人間の五感に心地よく作用し、心身の不調を緩和してくれるとも言われています。
実際、その効能は消毒・殺菌作用、鎮静作用、免疫系刺激作用など幅広く、
年々、科学的にも解明されてきています。
当施設ではインストラクターの資格を持つ専門スタッフがご入居者さまの状況に応じて、
専用ルームにてアロマトリートメントを実施しています。
※公益社団法人 日本アロマ環境協会
「足浴」とは身体の一部をお湯に浸けて洗う部分浴の一つで、
主に全身浴が難しいご入居者さまや、
高血圧等で心臓への負担を軽減する必要がある方に向けた選択肢となります。
実施にあたっては、看護師ら専門スタッフによる指導のもと、
声かけや会話をしながら、足や皮膚の状態を確認するほか、
足浴後の体調の異変にも注意を払います。
足浴には、皮膚を清潔に保ち感染症を防ぐ効果や、血行促進の効果があります。
また、アロマオイルを用いたハンドマッサージを組み合わせることで、
リンパの流れを促進しむくみを解消したり、
香りによるリラックス効果によって安眠を促す効果を期待できることから、
ご利用者さまの状態に応じて、効果的に活用しています。
看護師兼機能訓練指導員松山 いずみ
長年の病院勤務から施設へ仕事場を変えました。
看護学校を卒業後、およそ20年病院勤務を続けてきました。内科、外科、整形外科などを担当しそのなかで救急やICUなどもいきましたが、気管挿管、気管切開、胃ろうなどの現場を見て、年をとることについて改めて考えるようになりました。そして高齢の方をサポートする仕事に就こうとデイサービスで働いたのですが、そこでアロマのトリートメントに出会い、インストラクターの資格取得のため一旦離職し、再就職の場として選んだのがアルティパス武です。高齢者施設であり、アロマの技術が活かせることが決め手でした。現在は看護師兼機能訓練指導員として仕事をしています。
看護師と機能訓練と、二つの役割を担っています。
看護師としては主に全身の健康管理をし、食事、血圧、皮膚、肺炎防止など機能訓練指導員としては一人ひとり、身体機能が低下しないように目標を立てて理学療法士と相談してメニューを作ります。その実施についても毎日サポートしています。病院とは違って、施設の場合、ご入居者と接する時間が長く、たくさん話をして、笑いが絶えないのが素晴らしいと思っています。足浴などをすると「気持ちいい」といって、とても喜んでいただけるので、そういう反応に気持ちが満たされます。
